16世紀 part09
2020年7月8日16世紀 part10
2020年7月9日ライトは言う
”異なった土地がそれぞれに美しいのと同様に、異なった素材というものは、それぞれの建物において常に深い意見を持つものであり、場合によっては、建物の修正あるいはまったくの変更を要求するものなのである。”
”石の建築は石であるがゆえに鉄で作るよな建物とはならない。そしてれんがやテラコッタの建物は石の建物のごとくに見えてはならないし、木の建物は気自身の形を美しく見せるために、木以外のものと見えてはならないのだ。”
”この意味において、建築は自然のものすべての、自然にそなわった性質から直接学ぶという考えに立ち戻らなければならないのである。”
”建築家が仕事をするとき、自然に逆らわず、手元にあるどんな素材であろうとも、その時代の人の感性および方法に従いつつ、その目的のために素直に仕事を進めなくてはならないのだ。”
”そして私のいう自然という意味は、常に建築家の完全なデザインとして見られる点部の”構造”のことなのである。そしてそれが材料自身の中にある”自然のパターン”なのである”
ライトの住宅に書かれているこの部分は、ライトが納まりを決めるときに、あるいは素材を決めるときに使った手法であろう。
建築物を作るには絶対に素材を使わなければならない。頭だけで、言葉だけで、音だけで作れるわけではない。
しかし、その見極めが、”自然のパターン”と言われてしまうと困ってしまう。そして、ライトは天井に装飾を施した理由も、ステンドグラスのデザインに対しても、答えは出していない。