フランク・ロイド・ライト part15
2020年7月16日16世紀 part15
2020年7月20日1.ライトの設計した住宅はときとして暗く、光線が不足していること、
たしかに、ライトの建築は大きな窓ガラスで構成された空間に比べると暗い。
ライトの建築では、初期の建築は腰窓がおおい。床まである掃き出し窓のことは少ない。1945年に建てられた住宅では、掃き出し窓を備えている家も多く、初期と比べると格段に明るい住宅になっている。
しかし、ノイトラと比べると、鉄のフレームで作られた工業製品的な軽さはなく、木や土といった自然のモノを利用するため、軽やかさはない。その分、人に身近な感覚がある。
ライトの住宅は片側だけに開口部があり、室内で明暗の差が出る部屋が多い。部屋尾の隅々まで光が入ることを良しとしない。
はたしてなぜなんだろうか。
通路が部屋になっている現代と、通路は部屋への高低差を生み、ドラマチックな演出を生むためのものとして扱うライト。ライトの中にはヒエラルキーは存在する。